テレワークが当たり前になった今、「目が疲れる」「夕方になると頭が痛い」という眼精疲労の悩みを抱える会社員が急増しています。在宅ワークでは1日中PCやスマホの画面を見続けるため、オフィス勤務以上に目への負担が大きくなりがちです。

この記事でわかること:

  • テレワークで眼精疲労が悪化する具体的な原因
  • 今日から実践できる5つの眼精疲労対策
  • 目のストレッチと正しいアイケアグッズの選び方
  • 生活習慣から目を守る予防法

テレワークで眼精疲労が悪化する理由

ブルーライトと画面距離の問題

PCやスマートフォンの画面が発するブルーライトは、波長が短く散乱しやすいため目の筋肉(毛様体筋)が常にピント調節を強いられます。オフィスでは自然と視線を移動させる機会があるのに対し、在宅では「画面→画面」の移動ばかりで遠くを見る機会がほとんどありません。

まばたきの減少が引き起こすドライアイ

通常、人のまばたきは1分間に15〜20回ですが、画面に集中しているときは5〜7回まで減少するとされています。まばたきが減ると涙が蒸発しやすくなり、目の表面が乾燥するドライアイを引き起こします。ドライアイは眼精疲労の最大原因の一つです。

テレワーク眼精疲労を解消する5つの対策

対策1:20-20-20ルールを徹底する

アメリカ眼科学会(AAO)が推奨する「20-20-20ルール」は、20分ごとに、20フィート(約6m)以上先を、20秒間見るだけのシンプルな方法です。タイマーアプリやPC用のリマインダーを設定しておくと継続しやすくなります。

なお、デスクワークの肩こり・腰痛改善でも紹介していますが、60分に1回席を立つ習慣と組み合わせると、目と体の両方のリフレッシュができて一石二鳥です。

対策2:モニターの位置と明るさを最適化する

目への負担を減らすモニター設定の目安は以下の通りです。

項目推奨値
画面との距離50〜70cm
画面の高さ上端が目線と同じかやや下
輝度周囲の明るさに合わせて調整(100〜150cd/m²が目安)
色温度夜間は暖色系(4000K以下)に設定

モニターの反射も眼精疲労の原因になります。画面に窓や照明が映り込む場合は、モニターの角度を調整するか遮光カーテンで対策しましょう。

対策3:ブルーライトカットグラスを活用する

ブルーライトカットレンズのメガネやPC用グラスは、長時間の画面作業における目の疲れを軽減する効果が期待できます。完全にブルーライトをカットする必要はなく、20〜40%カットのタイプで十分です。度なしタイプもあるため、視力に関係なく使えます。

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対策4:目薬を正しく使う

ドライアイ対策の目薬は、防腐剤フリーのタイプを選ぶのが理想です。防腐剤入りは1日4〜6回以上の使用で角膜にダメージを与える可能性があります。

  • 人工涙液タイプ:ドライアイ・乾燥感に。使用回数の制限が少ない
  • 疲れ目用タイプ:ビタミンB12配合で目の筋肉疲労に効果的
  • 充血除去タイプ:頻用は避ける。使いすぎると反跳性充血が起きやすい

対策5:意識的にまばたきを増やす

「意識的なまばたき」は手軽なのに効果的なドライアイ対策です。1時間に1回、10〜15回の完全なまばたき(まぶたをしっかり閉じてから開く)を行う「パーミング」とあわせて実践しましょう。パーミングは温めた手のひらを目に当てて1〜2分休ませる方法で、目の筋肉の緊張をほぐします。

目のストレッチ3選|すぐできる1分ケア

遠近交互に焦点を合わせる

  1. 指を顔から30cmの位置に立てて焦点を合わせる(3秒)
  2. 次に3m以上先の壁や窓の外に焦点を合わせる(3秒)
  3. これを5〜10回繰り返す

毛様体筋のストレッチになり、ピント調節能力の回復に役立ちます。

眼球を8方向に動かす

頭を動かさずに目だけで上・右上・右・右下・下・左下・左・左上の順にゆっくり動かします。各方向2秒ずつ、1セット2周。眼筋の血流を促進します。

ホットアイマスクで温める

目の周囲を温めると血流が改善し、疲れ目・ドライアイの両方に効果があります。蒸気タイプの使い捨てアイマスクは電子レンジで温めるタイプより一定の温度が保たれるため、就寝前のリラックスケアとして特におすすめです。

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デスク環境を見直して目の負担を根本から減らす

モニターの反射と照明を整える

照明は画面の真後ろや真正面に置かない、間接照明を活用するなどの工夫で、目が受けるグレア(まぶしさ)を大きく減らせます。昼間の自然光は横から取り入れるのが理想です。在宅ワーク用デスク環境の整え方では、作業効率を高める照明・モニター配置についてさらに詳しく解説しています。

フォントサイズと画面設定を調整する

OSのディスプレイ設定で文字を125〜150%に拡大するだけで、目を細める回数が減り疲れにくくなります。長時間作業するなら「ナイトモード(Night Shift / ブルーライト低減モード)」を常時ONにしておくことも有効です。

生活習慣から眼精疲労を予防する

睡眠中に目の疲れをリセットする

目の筋肉の回復は睡眠中に行われます。質の高い睡眠が取れていないと、翌朝から目が重い状態でスタートすることになります。睡眠の質を上げる7つの方法も実践することで、目と体の両方の回復を最大化できます。

とくに就寝1時間前のスマホ断ちは、メラトニン分泌を妨げないためにも、目の休息のためにも一石二鳥の習慣です。

目に良い栄養素を意識して摂る

栄養素効果多く含む食品
ビタミンA目の粘膜・網膜を保護レバー、人参、かぼちゃ
アントシアニン網膜のロドプシン再合成を促進ブルーベリー、黒豆、ブドウ
ルテイン黄斑部を紫外線・ブルーライトから守るケール、ほうれん草、卵黄
DHA・EPA目の神経を保護サバ、イワシ、アジ

サプリメントで補う場合、ルテイン・アスタキサンチン配合のものがテレワーカーに特に人気です。

まとめ

  • 20-20-20ルール:20分ごとに6m先を20秒見て毛様体筋をリセットする
  • モニター環境の最適化:距離50〜70cm・高さを目線の高さに・輝度を周囲に合わせる
  • ブルーライトカットグラス:20〜40%カットのタイプで長時間作業の負担を軽減
  • 正しい目薬の選択:防腐剤フリーの人工涙液タイプが基本、疲れ目にはビタミンB12配合
  • 就寝前のホットアイマスク:血流改善と筋肉の緊張緩和で翌朝の目の疲れを残さない

眼精疲労は放置すると頭痛・肩こり・集中力低下にも繋がります。日中の20-20-20ルールと夜のホットアイマスクの2つだけでも、まず1週間続けてみてください。