2026年3月末に政府の電気代補助が終了し、再エネ賦課金も値上がりしたことで、この夏の電気代は昨年より高くなる見通しです。しかし正しい知識で対策すれば、快適さを保ちながら月3,000〜8,000円の削減は十分可能です。今日から実践できる7つの方法を、節約効果の高い順に解説します。

この記事でわかること
  • 2026年夏に電気代が高い理由と背景
  • 今日から実践できる7つの節電術
  • 節約効果・初期費用・難易度の早見表
  • エアコン・冷蔵庫・照明の最適な使い方

2026年夏、電気代はなぜ高い?

2024〜2025年度に実施されていた政府の電気・ガス代補助(激変緩和措置)が2026年3月末に完全終了しました。加えて、再生可能エネルギー発電促進賦課金が1kWhあたり3.49円(2026年度)に引き上げられており、標準的な家庭(月350kWh使用)では補助終了分だけで月1,200円前後の負担増が見込まれます。

2026年夏の電気代の見通し:気象庁の予報では2026年夏も平年より気温が高くなる可能性があります。昨年比で月平均2,000〜4,000円程度の増加が想定されます。節電対策は早めに着手するのが得策です。

① エアコンの「正しい使い方」を見直す

家庭の電力消費のうち夏場はエアコンが約30〜40%を占めます。ここを改善するだけで節電効果が最も大きくなります。

設定温度より「風量」を上げる

多くの人が設定温度を下げて涼しさを求めますが、設定温度を1℃下げると消費電力は約10〜13%増加します。代わりに設定温度を28℃にしたまま風量を「強」にすると、体感温度は2〜3℃低く感じながら消費電力の増加を抑えられます。

サーキュレーターと組み合わせる

冷気は床に溜まる性質があります。サーキュレーターをエアコンの向かい側の床に置き、上方向に風を当てると室内の温度が均一になり、設定温度を1〜2℃高くしても同じ快適さを保てます。

「つけっぱなし」が節電になるケースとは

外出が30分以内なら消さずにつけっぱなしにする方が節電になることが多いです。2時間以上外出するなら電源をオフにして、帰宅の30分前にタイマーで冷房を開始するのが最適です。

フィルター掃除を2週間に1回行う

2週間に1回のフィルター清掃で年間約31.95kWh、約990円の節約になります。夏前に一度徹底的に掃除することを強くおすすめします。

即効テクニック:室外機の周囲に物を置かない・日光が当たるなら日よけをする、この2点だけで冷房効率が5〜10%改善するケースがあります。

② 電力プランを見直す

2016年の電力自由化以降、さまざまな新電力が参入しています。生活スタイルに合ったプランに変えるだけで、工事不要・初期費用なしで電気代を削減できます。

プランタイプ向いている人期待できる節約額
夜間割引プラン夜型生活・洗濯や食洗機を夜使う人月1,000〜2,500円
ポイント還元型特定のポイントをよく使う人月500〜1,500円相当
セット割(ガス・通信)スマホや都市ガスとまとめたい人月800〜2,000円
時間帯別料金日中不在・昼間の消費が少ない人月1,500〜3,500円

③ スマートプラグで待機電力をゼロにする

一般家庭の年間電力消費の約6%(約170kWh)が待機電力によるものとされています。スマートプラグをAmazon AlexaやGoogle Homeと連携させると、使っていない時間帯に電源を自動オフにできます。1個1,000〜2,500円程度で購入でき、節電効果で数ヶ月で元が取れます。

④ 冷蔵庫の設定と置き方を最適化する

冷蔵庫は24時間365日動き続ける家電で、家庭の電力消費の約15%を占めます。

01
設定
冷蔵室を「中」、冷凍室を「強」に設定する

夏場は冷蔵室を「強」にしがちですが、「中」でも食品の鮮度に問題はありません。年間約500〜800円節約になります。

02
配置
放熱スペースを確保する

壁から5〜10cm離して置き、上に物を置かないようにしましょう。消費電力を最大10%削減できます。

03
収納
冷蔵室は7割、冷凍室は詰め込む

冷蔵室は7割以下の収納で空気の循環が良くなります。冷凍室は食品が保冷剤の役割を果たすため詰め込むほど効率的です。

⑤ 照明をLEDに切り替える

白熱電球をLEDに交換すると消費電力は約1/8になります。寿命も40〜50倍長くなります。

電球の種類消費電力年間電気代(1日8時間)寿命
白熱電球54W約4,860円約1,000時間
蛍光灯(電球型)12W約1,080円約6,000時間
LED電球7W約630円約40,000時間

⑥ 省エネ家電への買い替えを検討する

10年以上前の冷蔵庫やエアコンを使い続けている場合、買い替えを検討する価値があります。2025〜2026年モデルは10年前より30〜50%少ない電力で同等の性能を発揮します。

まとめ——節約効果の早見表

節電方法初期費用月間節約効果難易度
① エアコンの使い方見直し0〜3,000円1,500〜3,000円
② 電力プラン乗り換え0円800〜3,500円
③ スマートプラグ導入1,000〜5,000円300〜800円
④ 冷蔵庫の設定最適化0円200〜600円
⑤ LED化500〜3,000円200〜500円
⑥ 省エネ家電への買い替え3〜20万円500〜2,000円
この記事のまとめ
  • 2026年夏は政府補助終了と再エネ賦課金値上げで電気代が高止まり
  • 最大の節電効果はエアコンの使い方見直し(設定温度28℃+サーキュレーター)
  • 電力プラン乗り換えは費用ゼロで月1,000〜3,500円節約できる最強の方法
  • スマートプラグで待機電力を自動オフ
  • 冷蔵庫は冷蔵室7割・冷凍室いっぱいが省エネの鉄則
  • 白熱電球が残っている家はLED化が即効性高い